6月前半なのにもう気温が30度を超えている。
一方梅雨の気配は全く感じられない。
高気圧とやらの仕業だ。
雨音が恋しい。
どんよりとした雲、カエルの鳴き声、濡れた土の香り、水滴をまとった草花たち。
この時期には当たり前だったものが、今では少し遠い風景になってしまった気がする。
見慣れた風景も、放っておけばいつの間にか過ぎ去り消えてしまう。
カメラを向けてシャッターを切ればそんな景色も形にして保存できる。
「写真を撮る」という行為は、景色と感情を共に切り取り保存できる素晴らしい記録方法だ。
だからこそ、写真の旬というのはそれを撮ったことを忘れた時期だと思っている。
そして見返したときに被写体と一緒に様々な気持ちを思い出す。
これにまさる写真の味わい方はないのではなかろうか。
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