ここのところ安定した生活を送っているのだが、
その安定度合いと比例して時間の進みが早く感じる。
人間は未知のものに出会ったとき、新しい経験をしたとき、時間の流れを遅く感じるのではないだろうか。
楽しいことはあっという間というが、それはミクロ的な視点であり、
より長い時間軸で見たときは逆のように感じる。
子どものときは見るものすべてが新鮮だった。
新たな刺激を処理しようと頭と心を必死で働かせる。
それ故に一種のゾーンのような、時間間隔がうっすら引き伸ばされるような状態だったのではないだろうか?
逆に大人になると目に映るものは見慣れたものばかりになる。
そういったものは処理に時間はかからない。
つまり、「慣れたもの」は体感時間を加速させる、老いへのアクセルなのではないだろうか。
こう考えると、わざと不慣れなことに挑戦する機会を作ることが大切に思えてくる。